乳酸を観測して選手のエンジン性能が測れる!

先月のGxPの事業部会では、Blue Wych社の柿木 克之氏をお招きして、GxPと柿木氏が共同開発した『自転車競技トレーニング支援システム』について講演を行っていただきました!

—まずはじめに、プロジェクトの概要を教えてください。

自転車競技の日本代表選手のトレーニングを支援するデータ収集・解析システムの開発に携わりました。自転車に「パワーメーター」という計測器を取り付け、そこで得られた値をスマートフォン経由でクラウドに送ります。データはクラウド側で分析され、それをもとにコーチがトレーニング指導などを行います。

日本代表選手や国内トップレベルの選手に対してデータ分析に基づく強化トレーニングをされている柿木さんから、データ分析ソフトの開発について当社に依頼があったことが、このプロジェクトの始まりでした。

(GxP Group採用サイトより https://recruit.gxp.co.jp/service/service01/)

柿木氏は、 日本の自転車競技においてパワートレーニングの第一人者としてご活躍されている方で、そのご経験から、多くの選手とコーチが抱えるトレーニングの悩みを、上手くマッチングさせて解消する方法はないかと模索されてきたそうです。

当社コミュニケーションラウンジ『G’sLounGe』にて

そこで目を付けたのが、『乳酸』の存在。

「乳酸を観測していくことで選手のエンジン性能が測れるのではないか?」という考えの元、乳酸という新しい指標を利用したトレーニング評価法を推進しているそうです。 乳酸濃度の変化をグラフ化することで、トレーニングが本当に選手に“適した”ものなのかを“可視化”して直感的に判断することができるようになったそうです。

さらに現在は、数年分蓄積した選手のデータをもとに、持久力に影響を及ぼしたトレーニング因子を特定して、分析できるようにするため、試行錯誤をしているそうです。 乳酸代謝を研究している八田研究室(東京大学大学院運動適応科学講座 八田秀雄教授)と乳酸代謝の現場での応用について、共同で研究も進めているとのことでした。

講演中は、実際に社員がアスリートのトレーニングメニューをこなすことで、どのようなデータが取れるかを実演する場面もありました。(設定されていた内容がトップアスリートがこなすハードなレベルだったため、実演した社員はとても辛そうでした。笑)

今後は、自転車競技だけではなくマラソンやトライアスロンのようなトレーニングについても事業化していきたいとのことです。

Blue Wych社 とGxP社のロゴが入った自転車。

社員からいくつかあがった質問の中に、「電動アシスト自転車に取り付けてダイエットなどに活用できるのでは?」というものがありました。電動アシスト自転車より、欧州で人気のe-bikeへの展開は面白いかもしれないという話しで盛り上がりました。

『e-BIKEと電動アシスト軽快車は何が違う? 欧州モデルとの違いは?』 https://cyclist.sanspo.com/469184

cyclist

柿木氏によると、近年欧米では2000m級の山を超えるツーリングや、中高年のサイクリストが脚力に左右されることなくスポーツとしての自転車を楽しむことができる、E-bikeが人気だそうです!

今回ご紹介のソフトウェア技術と、ハードスポーツの敷居を低くするモーターアシストを組み合わせれば、マイルドにスポーツ要素を取り入れつつ、サイクリングの楽しさとフィットネス効果を効果的に取り入れることも可能とのこと。

万年ダイエット中の私としては、こうした技術がますます発展して、自転車が最適なダイエット法を指示してくれる日が一日も早くきてくれるよう願うばかりです。笑

柿木さん、面白い講演ありがとうございました!

ABOUTこの記事をかいた人

社内でも謎に包まれているCC室に所属するヨネです。模型をこよなく愛し、社内報の表紙に使う模型はほとんど私が手作りしてます。CCがなんの略か未だに分かりませんが、社内のデザイン業務を色々やってます。