カルチャーデックインタビュー

「物語を綴るように、カルチャーを手渡す」絵本のようなカルチャーデックが生まれるまで~カルチャーデック制作インタビュー/TOP対談編~

こんにちは。コーポレートコミュニケーション推進チームの青木です。

「私たちがこれまでもこれからも大切に育てていくカルチャーを、みんなが同じ想いで体感できるものにしたい」―そんな想いから、GxPグループでは、絵本形式のカルチャーデックを制作しました。
この一冊には、私たちGxPグループが創業時から変わらず大切にしてきた価値観と、それを受け取り、自分たちの言葉で語りながら未来をつくっていこうとする若い世代の熱意が詰まっています。

今回は、そのカルチャーデックをかたちにした印刷・製本会社、TOP Factory株式会社(旧:東湘印版株式会社)代表取締役 石川智隆さんと、GxPグループCEO渡邉が対談。制作の舞台裏、紙というメディアに込めたこだわり、そして“文化を届ける”ことの本質について語り合いました。


「原点に立ち返る」から始まったカルチャーデックづくり

――まずは、カルチャーデックを作ることになった背景から教えてください。

渡邉(GxPグループCEO):
上場を機に、組織として大きくなるフェーズに入るなかで、創業当初から大切にしてきた理念や価値観にもう一度立ち返る必要があると感じたんです。実は、GxPグループは最初にGxP Wayという価値観を行動指針に落としたカンパニーウェイを作ってから会社が動き出しました。それくらい“カルチャー先行”の会社なんですね。それを改めて見える形にすることにしました。

絵本?まさか、と思ったけれど…

――完成したカルチャーデックは「絵本」という形式。なぜこの形に?

渡邉:
最初、私がイメージしていたのは、ポケットに入るサイズで、毎朝読めるようなものをつくってくれる、と想像していたのですが・・
でも、制作チームから出てきた提案は、“絵本にしたい”というものでして。正直「え、まさか…?」と思いました。「絵本て、少し子供じみていないか?」と。でも彼らの話を聞いて納得したんです。これから先の世代にも響く形でなければ意味がない、そのためのこの形(絵本)なんだ、と。


石川(TOP Factory):
まさにそこが私たちも面白いと思ったところでした。でも最初はどこまで踏み込んでいいのか迷っていて、控えめな提案をしていたんですが、制作チームの皆さんから「もっと攻めていいです!」と言ってくださって。そこから一気にTOP Factory×GxPのチームが出来上がって、方向性が定まりました。

「共創」が価値を超える

――制作のプロセスではどんな印象がありましたか?

石川:
一業者というより、本当に“同じチーム”のように関わらせていただいた実感があります。サンプルを作って、何度も打ち合わせを重ねて、その度に楽しく制作を進めることができました。創立記念パーティーや上場記念祝賀会にもお招きいただきましたし、社員の皆さんと一緒に食事を囲んだのも印象的でした。


渡邉:
私もこのプロジェクトは、制作チームも、石川さんやTOP Factoryの皆さんでさえも“みんなが自分ごととして動いていた”という点が、なにより大きな価値だったと思っています。トップダウンではなく、“自分たちで形にしたい”という思いで動いたから、魂のこもった一冊になったと思います。これは、実は実際の現場の仕事の仕方とすごく近いです。社員も顧客もひとつのチームとなって進める。そういったスタイルをカルチャーデックの制作現場でも体感いただけて、とても光栄でした。

上場記念パーティーでカルチャーデックをご紹介した様子

デジタル時代に、なぜ“紙”だったのか

――今、紙で作ることにどんな意味があると感じますか?

渡邉:
私は本質的に、“実体のあるもの”にしかない価値があると考えていました。触れた時の感触、手に取ったときの重さ、保管するときの想い。それだけで伝わる情報量がまったく違うと思っています。
例えばもし、カルチャーデックを、たとえ中身が同じPDFとしてメールで送ったとしても絶対に同じ反応は得られなかったでしょう。これは“物としての存在感”があるからこそ、読む気になるし、記憶に残る。

石川:
佇まいや紙の手触りに、制作者の想いや温度感が乗るんですよね。社員さんのご家族が喜ばれたという話も、とても印象的でした。やっぱり“手に取った瞬間の感動”が紙にはあると思います。

渡邉:
そうですね。絵本という形にしたことで、文字や言語を超えてカルチャーを感じることができたとも思いました。
言葉で説明しなくても、色や構成、トーン、温度感などからも「GxPらしさ」が伝わりますよね。だからこそ、国籍や世代を問わず、誰もが自然にこのカルチャーを感じ、理解できる可能性が広がったと感じています。


「カルチャーを伝える」ではなく「カルチャーを共にする」

――このカルチャーデックが果たす役割を、どう捉えていますか?

渡邉:
たとえばGxP Wayは人事評価にも関係していますが、普段から意識する機会は少ない。でもこの一冊が手元にあることで、ふとしたときに開いて話題にできる。それが“日常の中にカルチャーがある状態”をつくっていると思います。

石川:
GxPさんのようなIT企業が紙にこだわるって、意外性がありますよね。
でも、そこにこそ会社の懐の深さや、文化や感性を大切にする価値観が感じられると私は思います。

最後に

――この一冊がつなぐ、未来の仲間たちへ

渡邉:
カルチャーデックは、“今いる社員に向けて”だけでなく、“これから出会う人”に向けてもつくったものです。カルチャーや価値観に共感してくれた人が、GxPに入りたいと思ってくれるなら、こんなに嬉しいことはありません。
もしこの本を手に取る機会があったら、ぜひ“この会社と一緒にカルチャーを育てていけるか”という視点で読んでみてほしいですね。


編集後記(CCチームより)

これまで大切に育んできたGxPグループのカルチャーを、あらためて見つめ直し、かたちにする。
そのプロセスを通じて、社内外を問わず「GxPのカルチャーが好き」と言ってくださる方が数多くいらしたことは、何より嬉しい出来事でした。

完成した一冊を通じて、私たちの内側にあった価値観や想いが、メンバーを超え、組織を超えて、多くの人に届いていったとき、カルチャーは「共有」された瞬間に、より強く、確かなものになるのだと実感しました。もしこのカルチャーデックの制作に関わっていなければ、決して得られなかった感動が、ここにはたくさんあったと思います。

さらに、“絵本”というかたちにこだわったからこそ、ふだんは言葉にしづらい価値観も、世代やバックグラウンドを問わず自然に共有することができたのだと思います。

この一冊が、GxPグループに関わるすべての人の“共通言語”となり、これからも私たちのカルチャーを未来へとつなぐ架け橋となっていきますように。

なお、私たちのカルチャーデックの“かたち”を担ってくださったTOP Factory様の視点からの記事も公開いただいています。ぜひご覧ください。
こちらからご覧いただけます。

 

 


 

WRITER この記事を書いた人

アオキです。映えとは程遠い人生。