日本初開催!DDX Conference Tokyo参加報告レポート ~AIとデザインの未来を考える1日~

この記事に登場する人

外山さん

株式会社GxP UXLab所属。
15年以上の実務経験を持つUXデザイナーであり、プリンシパル人財。
「デザインは機能してこそ価値がある」という哲学のもと、事業戦略とユーザー体験を結びつけるプロダクト設計を強みとする。
アジャイル環境での推進を得意とし、スタートアップから大手企業まで多様な組織で成果創出を支援した実績を持つ。

皆さん、こんにちは。CCチームのマキクボです。

2026年2月4日(水)、TODA HALL & CONFERENCE TOKYO(トダ ホール&カンファレンス トウキョウ)にて、『DDX Conference Tokyo』が開催されました。 本日は、その参加レポートをお届けします!


イベント概要

DDX Tokyo は、デザイナー、イノベーター、リサーチャー、プロダクトリーダーが集い、
UX・デザイン・デジタルイノベーションの未来を探求する国際カンファレンスでこれまで海外を拠点に開催されてきました。今回、GxPが開催パートナーとなり、日本(東京)での初開催が実現!当社メンバーも登壇するという初の試みということで、現地の様子を写真付きでお届けしたいと思います。


現地の様子をタイムライン形式でまとめました!

ブース設営

まずは会場の準備からスタート。日本初開催ということもあり、UXLabメンバーもGraatメンバーも気合十分でした!


続々と参加者が集まってきました

開場とともに、たくさんの参加者が来場。デザイナーやエンジニア、プロダクトマネージャーなど、さまざまなバックグラウンドの方々が集まり、会場は早くも熱気に包まれていました。


外山さん登壇

当社プリンシパル人財の外山さんが登壇し、「日本と海外におけるUXの捉え方の違い」をテーマに講演を行いました。

本セッションでは、国内外の企業事例や調査データをもとに、UXに対する思想・組織体制・スタンスの違いを体系的に整理し、説明されました。
特に印象的だったのは、日本企業ではUXが「改善活動」や「UI最適化」の文脈で語られることが多い一方、海外では「事業戦略の中核」や「顧客体験を通じた競争優位の源泉」として位置付けられている点です。


UI/UXデザイナーによる講義:AIが変えるデザイナーの役割

その他のセッションで話されていた中で印象に残ったセッションについて紹介します。

そのセッションは「AIの普及によってUI/UXデザイナーの役割がどう変わるのか」がテーマ。専門性の高い内容でしたが、なるべくかみ砕いてお伝えします。

AIは便利。でも「魔法の杖」ではない。

講演の核心メッセージは、「AIツールは確かに便利だが、私たちの仕事が劇的に効率化しているわけではない」というものでした。

デザイナーやエンジニアは「AIで楽になった!」と感じているものの、実際にはAIが生成したコードやデザインの"最後の仕上げ"に膨大な時間がかかっているのが現実です。スピーカー自身も「え?もう出来た!」と思ったのに、結局バグ取りに数週間かかった、と正直に告白していたのが印象的でした。

AI導入した企業の70%が製品化に失敗しているというデータも紹介され、最初の80%は超高速で進むのに残り20%に全体の半分以上の時間を使ってしまう——いわゆる「80/20の罠」にハマっている企業が多いとのことでした。

デザイナーの新しい価値とは

では、AIの時代にデザイナーはどうあるべきか? 講演では3つの新しい役割が示されました。

  • デザインエンジニア — コードも書けるデザイナー

  • オーケストレーター — AIエージェントを設計・監督する人

  • キュレーター — 大量のAI生成物から本当に良いものを選び抜く人

つまり、「ピクセルを作る人」から「AIを監督する人」へのシフトが求められているということ。ここで大事なのが「センス」と「判断力」で、これこそAIには代替できない人間の武器だというメッセージでした。

ジュニアデザイナーの育成問題

もう一つ示唆的だったのが、人材育成の問題です。これまで若手が経験を積む場となっていた基礎的な作業がAIに置き換わることで、成長機会が減少しているという指摘がありました。

一方で、成果を上げている企業は、AIに任せきりにするのではなく、レビュー体制の強化や教育への投資を継続しています。AI活用と人材育成は両立させるべき課題であるというメッセージが印象に残りました。


Graatによるテーブルディスカッションの様子

本カンファレンスでは講演に加え、参加者同士が意見を交わすテーブルディスカッションの時間も設けられていました。
3つのテーブルで計3回実施され、そのうちの1セッションにGraatが参加しました。

Graatが取り上げたテーマは、「サービス設計の上流工程から、スクラムによる実装レベルまでをいかに接続するか」というものです。
多くの企業では、戦略・構想フェーズと開発フェーズが分断されがちです。構想は描けるが実装に落ちない、あるいはアジャイル開発が目的化し、顧客体験との整合が失われる——そのギャップをどう埋めるのかが議論の中心となりました。

講演形式とは異なり、双方向のコミュニケーションを通じて理解を深める場となっていたのが印象的でした。


おわりに

DDX Conferenceはこれまで海外を拠点として開催されてきましたが、GxPが開催パートナーとなり、今回ついに東京での開催が実現しました。講義あり、テーブルディスカッションあり、と盛りだくさんの1日でした。

参加してみての感想

個人的に一番印象に残っているのは、AIとデザイナーの関係についてのセッションです。

AIが普及することで、専門家でない自分でもデザインを「作る」ことはできるようになりました。しかし、それがなぜ良いのかを説明することはできないし、理論にのっとった本質的にユーザーが求めているデザインになっているかどうかは、やはり専門家でないとわからない領域なのだなと改めて感じました。

AIは道具としてどんどん進化していきますが、「何を作るべきか」「なぜそのデザインが正しいのか」を判断できる力——これこそが、これからの時代に本当に必要なスキルなのだと感じました。

この記事を書いた人

マキクボ

コーポレートコミュニケーション推進チーム所属。

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