この記事に登場する人
松下さん
GxP Technologies India プロジェクトマネージャー
ここが私のアナザースカイ、India / Trivandrum
こんにちは!リンダです。
ジブンルートの記念すべき第10回は、現在GxP Technologies India(以下、GIN)に出向中の松下さん(2022年入社)にインタビューさせていただきました!
ジブンルートとは
第一線で活躍する若手社員に、「自分らしいキャリアの歩み方」をテーマにインタビューするシリーズです。選んだ道や今の想いを掘り下げ、これから社会に出る人や、迷いながら進む誰かの背中をそっと押せるような記事を目指しています。
過去の記事はこちらからもご覧いただけます。
松下さんの"ジブンルート"とは?
3年経ったら絶対海外に行くと決めていた
── 就職活動では、どんな会社を探していましたか?
中学生の頃からもっと様々な世界を見てみたい、という好奇心がずっとあり、就職活動の際も海外で働ける可能性がある会社を探していました。どうしても海外で働きたくて、しかも「いつか」ではなく社会人になって3年経ったら絶対に行くと決めていました。その時はまだ、英語も喋れませんでしたが。
── 当時のGxPグループは、まだ海外に子会社もなかった頃ですよね。
そうなんですが、当時見ていた採用サイトに「これからグローバルを目指していく」と記載があり、それがすごく目に留まりました。もしかしたら将来は海外で仕事ができるかな、と思って応募したのがきっかけです。

私の人生だから、やりたいことを貫き通す
── これまでのキャリアで、ここが分かれ道だったなと思う瞬間はありますか?
入社4年目でGINへの出向が決まり、インドに渡ったときが一番の分かれ道だったと思います。
私は当時、全く英語が喋れなかったのですが、それでも海外で働けるチャンスが来ることはなかなかないことだと思ったので、真っ先に「行きたい」という気持ちが勝ちました。個人的には英語を話せるようにもなりたかったので、お金をもらいながら英語も身に付けられて、海外で働けるのは一石三鳥だなと思い、この機会に飛びつきました。
── 何かを決めるとき、周りに相談はしますか?
やりたいことは結構口には出すんですが、何かを決めるときは基本相談しないことが多いです。自分の中で決めてしまって、周りには決めた後に報告しています。私は頑固なので、誰が何を言っても固まった意思は曲げないですね。そういった考え方でも受け入れられていますが、GxPグループ代表の渡邉さんに「それはね、あんまりよくないと思うよ」と言われたので、少し耳を傾けるようにもなりました。
今までダメと言われても突き進んできたので、母には心配をかけてきました。でも、私の人生だから。親は私より長生きしてくれないですし。だから、聞かないことがいいとは思いませんが、反対されてもどうしてもやりたかったら行動してしまいます。その分、正直失敗も多いです(笑)。
── そのお母さまは、行くことが決まった時に何と伝えてくれましたか?
母は元々海外に行くことに賛成している人ではなかったのですが、「知らない国に一人で行くよりは、インドに行く方が安心だわ」と言ってくれて、それが個人的にはとてもありがたかったです。当時、私は会社を辞めてでも海外に行くつもりだったので、GxPグループの会社があるインドなら、というのが母なりの安心だったんだと思います。周りも意外と背中を押してくれて、兄弟は「頑張れ」と言ってくれましたし、友達には「そろそろ行くと思ってた」と言われました(笑)。
相手を”理解”しようとする大切さ
── 今、どんなお仕事をしていますか?
案件ごとに開発メンバーへタスクを割り振って進捗を管理しながら、日本側には「今こういう課題があります」「スケジュールはこう進んでいます」と状況を共有し、そこで決まったことをまたメンバーに持ち帰っています。この往復を回し、案件を止めずに進めていくのが私の大きな役割です。肩書きはプロジェクトマネージャーですが、実際にはブリッジシステムエンジニアに近い動きもしています。
── 日本側とインド側、その両方を見ているんですね。
そうですね。GxPグループが受注している案件の中には、GINのメンバーも開発に加わっているものがいくつかあります。お客様は日本にいて、開発は日本とインドの両方で進めているので、その間をつなぐ役割が欠かせません。そこを私が担っています。
その一方で、GINが独自に受注している案件もあります。その1つが、日本の大手メーカーの工場に導入する半導体関連の案件です。私は窓口と実機テストを担当し、GINのCEOのGautamさん、CTOのAnoopさんと一緒に国内の工場へ伺って、テストと導入を行いました。
それまでは実機を見ないまま開発やテストをしていたので、現地で実際に機械を見て理解できたことは本当に多かったです。お客様とも直接やりとりできるので認識の齟齬が減り、お客様からも「リアルタイムでコミュニケーションが取れるのはありがたい」と言っていただけました。GxPグループとしてはつながりのなかったお客様のもとにGINが入り、一緒にプロジェクトを進める存在にもなれたと思います。

── 違う国で働く難しさはありますか?
日本で働いていた時も大変なことはありましたが、違う国で働くことはまた別の難しさがあります。
英語ももちろん大変でしたが、それ以上に時間がかかったのが、現地メンバーの文化を理解することでした。正直、最初の数か月は毎日のように意見がぶつかっていて、大きな声で言い合いをしたこともあります。何をやってもうまくいかない、伝えたことがなかなか伝わらない、どうしてそういう行動をとるのか分からない、そんなことばかり考えていました。
でも、そう思い続けていても信頼関係は築けません。実際、周りとの距離ができてしまい、孤立したような時期もありました。そのうち、なぜ自分はこんなにも余裕をなくしているんだろうと思うようになりました。
このままだとお互いのためにならないと思い、彼らがなぜそのような行動をしたのか、何を伝えようとしているのか、ちゃんと理解してみようと思いました。すると少しずつ、彼らの考えていることが分かるようになっていきました。
今でもすべてを理解できているわけではありませんが、理解しようとする姿勢は絶対に大切にしたいです。あの頃は想像もできませんでしたが、最近は「Meika(松下さん)に伝えてみよう」と思ってくれる開発者も少しずつ増えてきて、本当にありがたいです。
あなたの価値をあなたが低く見積もらない
── GINで仕事をしていて、印象に残っているフィードバックはありますか?
Gautamさんと1on1をした時に言われたことです。
1つは、「松下さんが成長してリーダーシップをしっかり持ってやってくれることを期待してます」と、明確に言ってもらえたことです。自分はリーダーシップを発揮するようなタイプではないと思い込んでいたので、その可能性を見てもらえていたことが意外でした。それまで、面と向かって「期待している」と言われたこと自体ほとんどありませんでした。期待されるとプレッシャーに感じる人もいるかもしれませんが、私の場合は「もっと頑張ります!」とポジティブに受け止められるので、すごく嬉しかったですね。
もう1つが、「セルフコンフィデンスを持ちなさい」という言葉です。誰かに何かを伝える時に、自信を持って言えばいい、と教えてもらいました。例えばタスクの報告でも「すみません、3つしかできていなくて、7つ残っていて……」と申し訳なさそうに言うのではなく、「3つできました。7つはできてません。」と事実を先に伝えて、できていない理由はその後に説明すれば十分だ、という話でした。「それがダメかどうかは、あなたが判断することじゃないから」と言われ、当時の私には無かった考え方だったので、すごく刺さりました。
2つとも、結局は『自分のことを自分で低く見積もるな』と言われていたんだと思います。
── 「セルフコンフィデンスを持ちなさい」と言われてから、意識的に変えたことはありますか?
これは持論なんですが、英語は自分の主張をしっかりと伝える言語だなと思っています。だから英語で話すときは、「こうしたほうがいいと思います」「今はこういう状況です」「問題はありますが、こうやって解消していく予定です」と、言い切るようにしています。英語を使うことが、自信を持って伝えるトレーニングになっています。

考えるより、まずは行動してみる
── 今後も、キャリアを歩む上で大事にしたいことはありますか?
失敗しても、そこから起き上がることですね。これまでも失敗はたくさんしてきましたし、インドに来てからもそうでした。でも振り返ると、うまくいかなかった経験のほうが、自分を変えてくれた気がします。失敗しないことより、失敗してからどう立ち上がるかのほうが大事だと思うので、これからもそういう人間でいたいですね。
── これから進む道を選ぶ人に、メッセージをお願いします。
「こうなったらいいな」がある人は、それをずっと意識しておくといいと思います。意識していれば、そこから大きく外れずに、なんとなくその通りに進んでいくものだと私は信じています。
ただ、みんながみんな、はっきりした目標を持っているわけじゃないですよね。私も、なぜそこまで海外にこだわっていたのか、うまく説明できるわけではありません。それでも「やってみたい」という気持ちだけはずっとあって、結局それに従ってきてよかったと思っています。
言葉にできないくらいふんわりしていても、「こういうことをやってみたい」という気持ちがあるなら、それで十分だと思います。それが何なのかは、考えるより、やってみたほうが分かるので。考えているうちに時間だけが経ってしまうくらいなら、1回思い切って行動してみてもいいのではないかなと思います。
松下さんの“ジブンルート”
(編集後記)
松下さんとは、社内のコミュニケーション推進企画チームで一緒に仕事をしていました。普段からとても明るく、周りを巻き込んで場を楽しくする力がある方だという印象を持っていたので、インドに渡った後、想像していなかった苦労があったことを初めて知りました。
そして、その苦労を「大変でした」で終わらせず、自分から相手を理解しにいったという挑戦の積み重ねが、今の松下さんの周りにある信頼につながっているのだと思いました。
さて、松下さんの「ジブンルート」はいかがだったでしょうか?
次回の「ジブンルート」も是非お楽しみに!
(文:CCチーム リンダ)
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