「自分らしく働くためのルール」――皆さんは何を大切にしていますか?
「rules(ルールズ)」第7回目は、グループ戦略企画室CCチームの青木茉実さんに、自身の5つのルールについてインタビューしました。
いつも笑顔で前向きな青木さんには、どんなルールがあるのでしょうか。
あなたの「ルール」は何ですか?
- いいからやる
- 元気でいる
- 絶対できる!と言い聞かせる
- 合言葉は「ありがとう」と「ごめんなさい」
- 誰にでもできることこそ、誰よりも真剣に
いいからやる
「自分にできるか?」とか「どうやってやればいいんだ?」とか、
考えこんでしまう前に“いいからやる!”と自分に言い聞かせています。
やったらどうなるか、成功するか、失敗するか、と不安になることもありますが、だいたいのことはやってみないと分からないですし、はじめからうまくいくとも思ってない。しかも周りに「何かがあったら○○さんに相談しよう」という人がたくさんいるので、もし誰かに必要としてもらえるならとりあえずやろうと思っています。
以前、社内のある人にちょっとした悩みを相談したことがあります。そのときに「そうやって悩むことができるということは、青木にまだ余裕があるってことだよ」と言われて、なんだかへそくりを見つけた気分になりました。実は私ってまだやれるんだ!と思って。
それ以来、何かに悩んだら“何かやれることがあるんだ、いいからやろう!”と切り替えて、まずは手足を動かすようにしています。

元気でいる
これを言うと「青木さん、本当は疲れているのに無理してるんじゃ・・」と思われてしまうかもしれないですが、心配しないでください(笑)。
このルールには2つ背景があります。
1つ目は学生時代にこの会社の新卒採用面接を受けた時で、「入社したらどんな活躍ができますか?」(内容はうろ覚えです)というような質問をされて、IT未経験だし何もできない!と思った私は、とっさに「会社を元気にします!」と言いました。落ちたかなと思いましたが、採用してもらえました(笑)。
言ったことは責任持ちたいタイプなので、「何もできないとしても元気でいよう。元気でいれば誰かを元気に出来るはず」と信じて元気でいるようにしています。
2つ目は、実は数年前、自分ではどうにもならないくらい元気が出せないときがあったことでした。(1つ目のルールを守れてませんね)
その時、かなり真剣に様々な自分と向き合って「どういう自分でいることが自分にとって幸せか?」というという問いに対して出した自分の回答が「元気な自分でいること」でした。それ以来、「元気でいること」は自分との約束として大事にしています。
今日元気でいると明日の自分も元気になれますし、元気でいることを貫いていたら、すこし周りも元気にできることに気がついたんですね。
周りが元気だと私も元気になれるので、このサイクルはずっと大切に守って行きたいルールにしています。
絶対できる!と言い聞かせる
個人的な体験で、「たぶんできないだろうな~」と思って挑んで、案の定できなかった経験があるのですが、その時想像以上に悔しい思いをしたことがあります。できなかったことより、「自分の力を信じられなかった」ということに大きな後悔が残りました。
それ以来、何かに挑戦するときは「絶対できる」と自分に言い聞かせて挑んでいます。
さすがに陸上の世界記録は更新できないかもしれないですが、探せば私でも更新できる世界記録はあると思っています(笑)。
自分以外の他人に対しても同じです。「あなたならできる」と、相手に期待するのはけっこう好きです。結果としてできるかできないかは重要ではなくて、誰かと一緒に「できる」という期待を持つのが好きです。
もし、なんとなく自信が持てない時があったらいつでも言ってください!今はできなくても、最後には絶対できるから大丈夫です。私が背中を押しますよ。

合言葉は「ありがとう」と「ごめんなさい」
「ありがとう」と「ごめんなさい」は、やっぱり素直に一番大事な言葉だと思っています。
私が今日元気に仕事ができているのは、たくさんの方がサポートしてくださっているから。その一方で迷惑をかけてしまうこともたくさんあるので、そのときは素直に「ごめんなさい」と伝えています。
これまで、仕事やプライベートで、本当にたくさんの方とお会いしてきました。皆さんそれぞれ大切にされている価値観や経験があって、勉強になることばかりでした。
そんな出会いの中で、素敵な人だなと思う共通点が、「ありがとう」と「ごめんなさい」が爽やかに言える人なんですよね。
素直で裏表がなくて、立場など関係なく、相手が誰でも同じようにふるまえる人。相手のことを思って「ありがとう」と「ごめんなさい」を言える人はすごく尊敬しています。
また、バックグラウンドや価値観が違っても、この2つの言葉を心から言えれば、良い人間関係を築いていけると信じています。
私は平和主義なので、みんなと仲良くしたいんです。そんな思いで、どんなときでも「ありがとう」と「ごめんなさい」をちゃんと伝えられること、そして正直であることを大切にしています。
誰でもできることこそ、誰よりも真剣にやる
入社して7年たちましたが、本当に有難いことにたくさんの経験をさせていただいています。
色々とやらせていただく中で「自分にしかできないことをしよう」と息巻いていたこともありましたが、誰にでもできることを当たり前にちゃんとできる人がかっこいい大人だな、と最近思うことが増えました。
挨拶とか、掃除とか、時間を守ることとか。そういうのって、できるようになるのに特別な才能は要らないように思いますけど、ちゃんとやるのはとっても難しいと思います。私は歩くより前に飛ぼうとするタイプの性格でもあるので、まずはちゃんと地に足の着いているかを確認しようと心がけています。
誰にも思いつかないような斬新な企画を立案しようと思うより、来月の研修をちゃんと実施するために、ラウンジの予約をしよう。オーディエンス100人の前で立派にプレゼンをしようと思うより、目の前の人にちゃんと「ありがとう」と伝えよう。
今、私がやらなきゃいけないことはまずはこういうことだと自負して、真剣に向き合っているところです。できていないところがあったら、積極的に教えてください!

(編集後記)
社内イベントではいつも中心的な存在として輝く青木さん。その姿は、社員みんなにとって見慣れた光景となっています。
新卒で入社してから、営業、コーポレートスタッフを経験し、現在は広報・ブランディング、新卒採用、D&I推進と幅広い分野で活躍されています。
今の堂々とした姿からは想像しにくいかもしれませんが、ここに至るまでには葛藤や苦悩を経た時期もあったとのことです。
「どういう自分でいることが、自分にとって幸せなのか?」――その問いに真剣に向き合い続けたからこそ、今の青木さんには人を元気づける力が備わっているのです。
インタビュー中には、尊敬する人物として3人の名前を挙げてくださいました。
- どんな出来事もポジティブに受け止め、「正論ほど言葉遣いを大切に」と教えてくれたお母さま
- 「状況を変えたいときは180度変える努力をすること」と「常に見られていると思って行動する姿勢」を学ばせてくれた学生時代の野球部監督
- 努力を惜しまず「凄いのは自分ではなく周りのおかげ」と語る渡邉社長
家族や恩師、そして身近な存在から受け取った教えが、青木さんの“芯”を形づくっています。
誰にでも訪れる迷いや不安の瞬間――そんな時に、青木さんの「5つのルール」が、読んでくださった皆さんにとっても、自分らしく働くヒントになることを願っています。
(文:宇都木)
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