X-Analysis

X-Analysisについて

IBM iプラットフォームが抱える構造的課題

IBM i(旧AS/400)は、1988年の登場以来、データベース統合型のアーキテクチャと高い安定性・処理性能を強みに、多くの企業の基幹業務システムを支えてきたプラットフォームです。RPG、COBOL、CLなど多様なプログラミング言語に対応し、長期にわたりアプリケーション資産を保護し続けてきた実績があります。

しかし近年、運用担当者の高齢化や退職に伴い、長年蓄積されてきたアプリケーションの構造がブラックボックス化するケースが増えています。「動いてはいるが、仕様がわからない」「改修の影響範囲が見えない」といった課題が深刻化し、業務ロジックの複雑化や保守の属人化が、ビジネス変化への追随を困難にしています。

こうした課題に対し、当社グループはIBM iアプリケーションの可視化・解析から、モダナイゼーションの計画策定・実行までを一貫して支援する体制を構築しています。

レガシー資産を「見える化」するアプリケーション解析ツール「X-Analysis」

X-Analysisは、カナダFresche Solutions社が開発したIBM iアプリケーション向けの解析ツールスイートです。当社グループは2018年より日本国内における独占販売権を取得し、総代理店としてツールの提供と導入支援を行っています。

X-Analysisは、IBM i上のアプリケーションからメタデータやソースコードの構造情報を自動的に抽出し、プログラム間の依存関係、データフロー、ビジネスルールを可視化します。これにより、属人的な知識に頼っていたシステム理解を、客観的かつ体系的なドキュメントとして共有できるようになります。

2025年7月には、生成AI(LLM)を活用した新機能「X-Analysis Assistant」をリリースしました。RPGやCOBOLのコードを自然言語で解説・要約できるようになり、専門知識がなくてもアプリケーションの構造を直感的に把握できる環境を実現しています。

IBM iモダナイゼーションを支える3つの柱

01. アプリケーション資産の可視化と現状診断

X-Analysisによる自動解析で、既存アプリケーションの全体像を短期間で把握できます。プログラム間の依存関係やデータモデルをグラフィカルに表示し、改修の影響範囲を定量的に評価することで、モダナイゼーション計画の精度と実現性を高めます。生成AI機能「X-Analysis Assistant」との連携により、コードの解説や仕様書の自動生成も可能となり、技術継承の課題解決にも寄与します。

02. 企画から実行までを伴走するコンサルティング支援

当社グループは、ツールの提供にとどまらず「IBM iモダナイゼーション支援サービス」として、経営層向け上申資料の作成支援から、モダナイゼーション構想・計画の策定、実行フェーズまでを一貫して伴走します。最短6週間で意思決定に必要なロードマップと投資対効果を可視化し、現行業務を止めることなく段階的な移行を実現します。

03.オープン技術との共存を実現するAPI基盤の構築

IBM iの既存資産を活かしながら、クラウドやWebサービスとの連携を可能にするAPI開発ソリューション「X-Elevate」を提供しています。FFRPG(完全フリーフォームRPG)ベースのAPIを自動生成することで、IBM iの堅牢な業務ロジックを外部システムから安全に呼び出せる構造を実現します。これにより、全面的なリプレースを行わずに、段階的なオープン化・クラウド連携が可能になります。

弊社グループは、IBM iを「置き換えるべきレガシー」ではなく、「活かすべき資産」と位置づけています。長年の運用で培われた業務ロジックとデータの価値を損なうことなく、可視化・解析・API化を通じて現代のIT環境と接続し、次世代の基幹システムへと進化させることが、当社グループの考えるIBM iモダナイゼーションです。 今後も弊社グループは、X-Analysisを核としたツールとコンサルティングの両輪で、IBM iユーザー企業のモダナイゼーションに伴走し、レガシー資産の新たな価値創出に貢献してまいります。