2022年 3月 24日

PDFダウンロード

量子コンピューティング技術を体感できる作品「8bit」が第25回文化庁メディア芸術祭の審査委員会推薦作品に選出

~グロースエクスパートナーズのエンジニアが参画するチームが制作~

グロースエクスパートナーズ株式会社(本社:新宿区、代表取締役 渡邉 伸一)のエンジニア今村 謙之が参画するチームが制作した作品「8bit(エイトビット)」が、第25回文化庁メディア芸術祭(※1)において、エンターテインメント部門審査委員会推薦作品に選出されましたのでお知らせいたします。

「8bit」は、IPA未踏(※2)に採択された「量子コンパイル基盤の最適化処理・分岐並列制御の開発と量子計算を体感するプレゼンテーション」開発チームによって制作された作品です。量子コンピューティング技術を活用して開発された本作品では、量子コンピューターのQPUにおける量子ビットの操作を「砂で描いたクラドニ図が音波により変わる」ことで表現し、実感しづらい量子計算のイメージを体感できるようにしています。

※1:文化庁メディア芸術祭とは
文化庁が主催する国際的なメディア芸術の総合フェスティバルです。 毎年、アート・エンターテイメント・アニメーション・マンガの4部門において優れた作品が表彰され、25回目を迎える今年は世界95の国と地域から応募された3,537 作品の中から優秀作品が選出されました。 受賞作品は、今秋開催される受賞作品展において展示される予定です。
https://j-mediaarts.jp/award/single/8bit/
※2:IPA未踏とは
経済産業省所管である独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催し実施している、”突出したIT人材の発掘と育成”を目的として、ITを活用して世の中を変えていくような、日本の天才的なクリエータを発掘し育てるための事業です。
https://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/outline.html

「8bit」の概要

「8bit」は実感しづらい量子計算のイメージを体感できる作品です。 最大の特徴は、超伝導量子コンピュータのqbitゲート制御におけるマイクロ波(電波)をリアルタイムに音波に変換し、クラドニ図形として表示していることです。 多くの場合、qbitゲート制御(量子コンピューター上でのプログラミング・回路で利用される)はブロッホ球として扱われますが、本作品ではqbitをクラドニ図形として示すことで、ゲート制御におけるマイクロ波を図形として見ることができ、動きを理解することができます。
(解説記事と動画:https://quantum.siprop.org/8-bit/

制作チーム

「量子コンパイル基盤の最適化処理・分岐並列制御の開発と量子計算を体感するプレゼンテーション」開発チーム(新里祐教、今村謙之、山崎清仁、加藤拓己)

テクノロジーの領域を主業とする当社の社員が参画するプロジェクトが、文化庁主催の国際的な芸術祭において評価されたことは、当社にとっても非常に意義のあることであると捉えております。 今後も、社員による多様な積極的チャレンジを受け入れ後押ししていけるよう、環境を整え体制を維持してまいります。